2021年11月17日水曜日

とっておきの話295「手塚治虫が描き直したもの」の裏話

Twitterに、とっておきの話295「手塚治虫が描き直したもの」の原稿をアップしました。

とっておきの話295「手塚治虫が描き直したもの」の原稿



神は細部に宿る

という言葉があります。

今回のとっておきの話は、漫画の神様の話。

この人です↓


【(手塚治虫さんの写真を提示)

 


 みなさんは漫画を読むのは好きですか?

この人は、漫画の神様と呼ばれた手塚治虫さんです。

鉄腕アトムやブラック・ジャックなど、有名な漫画を数多く作った人です。

そんな漫画の神様にも、伝説と言われるエピソードがあります。】



ここから手塚治虫さんのエピソード素材を紹介していく場面に移ります。

果たして手塚治虫さんはどんな細部にこだわったのでしょう?

想像しながら次の原稿を読み進めてみてください。



【手塚治虫さんは、締め切りのギリギリまでこだわって漫画をかく人だったそうで、ある日、印刷機がもう回っているのに編集者の人に

「やっぱり原稿を差し戻してほしい。付け足したいものがあるから」

と言ったそうです。

断る編集者さん。

それでも絶対にあきらめない手塚さん。

根負けした編集者さんは、原稿を差し戻したそうです。

そこで手塚さんが差し戻された原稿に付け足したもの。

いったい何だと思いますか?(しばらく間をおく)






 正解は、これです。

葉っぱ 2、3枚 と板書)



 たったこれだけです。そんなに違わないじゃないかと思いますよね。

でも、手塚さんはこう言います。

「創作に携わる者が、完璧を目指さなくてどうするんですか」


 神様のこだわりが、みなさんにはわかりますか?




最後の締めくくりの言葉で

神様のこだわり

というキーワードを提示してみました。



このように、短いキーワードを話の終わりに残すことで、たとえエピソード素材の詳しい内容を聞き手が忘れてしまったとしても、キーワードをきっかけに思い出せるようにしています。


「ほら、神様のこだわりっていう話があったよね」

「手塚治虫さんって漫画の神様って言われてるんだよね」

「葉っぱ2,3枚の話ってあったよね」


そんな感じで、とっておきの話を思い出すトリガーは原稿の中に必ず残しておきたいですね。



葉っぱ2,3枚にこだわった漫画の神様、手塚治虫。

あなたはどんな細部に神が宿ると思いますか?



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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