Twitterに、とっておきの話199「コップをそっと置くように」の原稿をアップしました。
今回のテーマは
励ましの言葉の言い方
です。
ただ励ませば相手が喜んでくれるという訳ではありません。
みなさんは、友達に
「がんばれ!」
と言ったことがありますか?
多くの人があると思います。
でも、本当に心が弱っている相手には、この言葉は逆効果だと知っていますか?
がんばれ!と言われると、自分はがんばっていないのかと落ち込んだり、もっと苦しまないといけないのかとプレッシャーに襲われたりすることがあるそうです。
これは被災地へのメッセージのあり方でも話題になりましたね。
がんばれという言葉に含まれるニュアンスがきつく感じてしまうのです。
言葉を発している本人は励ますつもりでも、受け取る人が負担だと感じればそれは励ましの言葉にはなりません。
せっかく励まそうと思って使う「がんばれ!」も、逆効果になってしまうのは避けたいですよね。
では、どのように言葉かけしたら良いのでしょう?
この話を作った当時、女優の酒井若菜さんの言葉がヒントとなりました。
酒井さんは、著書の中で次のように述べています。
【必要なのは、その人が言葉にできない思いを少しでも汲み取ろうとする心。
喉が乾いている人にたくさんお水をあげたいからといって頭からザブザブぶっかけるような真似をしてはいけません。
「お水、置いとくね。」そんな感じで。】
「お水、置いとくね。」という言葉のニュアンスが絶妙ですよね。
そこにどれだけ相手を思いやる気もちが込められているか。
本当に優しさを感じる言い方だなと思いました。
ただ簡単に「がんばれ!」というのではなく、
一緒にがんばろうね
という愛のある「がんばれ!」が言える人になりたいですね。
「一人じゃないよ」
「いつもどおり!」
「応援してるよ」
伝える言葉を変えても、言い方はお水の入ったコップをそっと置くように言いたいものです。
相手を励ますということは、
まず相手に寄り添うということ
だと学びました。
自分本位な励ましになっていないか。
時に振り返りながら、相手を思いやる励ましをしたいですね。
ちなみに、私は酒井さんのファンではありません。
今見返した時、どうしてこの人の著書を自分が読んでいたのか覚えていませんでした。
しかも2012年の本です。わざわざ知らない女優さんの5年前の本を選んで読んでいたのでしょうか?
当時、足しげく地元の図書館へ通っていたことを思い出しました。
きっとこの時期は、素材探しに躍起になっている部分もあったと思います。
知らない人であっても、昔の本であっても、少しでも素材が見つかりそうな本を見つけたら何でもかんでも読んでいたのでしょう。
当時の自分の必死さが伝わる機会となりました。
こうしたアンテナの高さはこれからも大切にしたいですが、今はもっと肩の力を抜いている自分がいます。
このとっておきの話の発信も、ガツガツと見せつけるような発信は避けたいです。
「お話、置いとくね。」そんな感じで。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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