Twitterに、とっておきの話195「ガマンしている人がいます」の原稿をアップしました。
今回の素材は、私の大学院時代の恩師が教えてくれた素材です。
こんなポスターです↓
良い素材ですよね。
なぜなら、言葉も絵も思考を刺激する要素で溢れているからです。
さて、ここでポイントなのが
どう発問するか
です。
実はこの素材、恩師は道徳授業化しています。
一方、とっておきの話として披露するには、発問は少なくしなくてはいけません。
今回の原稿では、
① だれがガマンしているのだと思いますか?
② この学級にガマンしている人はいないでしょうか?
の2つの発問を投げかけています。
でも、まだまだいろんな発問ができそうです。
③ (「ガマン」の文字を隠して)隠れている言葉は何でしょう?
④ その人は何をガマンしているのでしょう?
⑤ あなたがこの電車に乗っていたら、どうしますか?
⑥ ガマンしている人を助けるためにできることは何でしょう?
⑦ あなたがガマンしている人の立場なら、どんな気もちでしょう?
⑧ 「ガマンしている人がいます」を別のタイトルにしてみましょう。
⑨ ガマンしている人は本当にその人だけですか?
⑩ この学級にもガマンさせている人はいませんか?
このように、発問をたくさん考えられる素材は本当に良い素材と言えます。
あとは、聞き手の実態に合わせて、どんな発問をどう組み合わせてとっておきの話や道徳授業とするかです。
① だれがガマンしているのだと思いますか?
この発問には、「だれ?」を考えることで周りにガマンしている人がいないか広く見渡す力をつけてほしいという願いが込められています。
まず思いつくのが、真ん中のサラリーマンの男性でしょう。明らかに狭そうに座っています。
しかし、他にもガマンしている人はいます。
私が担任している学級で披露した時、手前の影になっている人たちという意見が出ました。
② この学級にガマンしている人はいないでしょうか?
この発問により、自分事として捉えてもらうことがねらいです。
身近のガマンしている人に目を向けることで、知らず知らずのうちに自分がガマンさせてしまっていないかを振り返る良い機会となります。
先程挙げた③~⑩の発問も、答えがいくつもあったり、自分事として考えられたりするようなものばかりです。
こうした発問は良い発問とされています。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿