Twitterに、とっておきの話193「働くことの幸せ」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話のテーマは、
働く
です。
みなさんは、人は働くことが必要だと思いますか?
できれば働きたくないなと思う人もいるかもしれません。
今回の話に出てくる方たちは、働きたくても働くのが難しい方たち。
障碍者の仕事
にスポットを当てています。
聞き手を学校に通う子どもたちと想定して、導入で次のように紹介しています。
【みなさんが教室で目にするチョーク。
実は日本のある会社でそのほとんどが作られているのを知っていますか?
会社の名前は日本理化学工業。
日本でいちばん大切にしたい会社と呼ばれた会社です。
なぜだと思いますか?(しばらく間をおく)
正解は、この会社で働く人の7割が、障碍者と呼ばれる人たちだからです。】
「日本でいちばん大切にしたい会社」と呼ばれた会社ってどんな会社だろう?
と興味をもたせます。
ここで、この会社の会長である大山泰弘さんの言葉を紹介します。
「人の幸せは、働くことによって手に入れることができる。それは、健常者でも知的障がい者でも、少しの差異もない。」
実際にこの会社で働く障碍者は、ある時は健常者を支えながら働いています。
そして、この会社で働く人はみんな、「彼らからむしろ教えられている」と話します。
大山会長が、人の幸せは働くことによって手に入ると考えたのは、ある時、お寺の住職さんにこんな話をされたからだそうです。
【この四つが、人間の究極の幸せである。
曰く、物やお金をもらうことが人としての幸せではない。
人に愛されること
人に褒められること
人の役に立つこと
人から必要とされること
人に愛されることは、施設にいても家にいても、感じることができるでしょう。
けれど、人に褒められ、役に立ち、必要とされることは、働くことで得られるのですよ。】
こうして大山会長は、障害者の姿から、働くことの幸せについて気付かされたそうです。
学校の子どもたちへは、次のように呼びかけて話を終えます。
【私たちも将来、人に褒められ、役に立ち、必要とされる幸せを働くことで味わいたいものです。
そのための訓練を、今、学校生活を通してしているのです。
家にいるだけでは味わえない働く幸せを感じながら、これから生活してみませんか?】
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