Twitterに,とっておきの話125「時間をものさしにするな」の原稿をアップしました。
学生の頃,誰しも退屈な授業ってありましたよね。
みんなやっていたと思うのですが,授業があと何分で終わるのか,時計のめもりばかり気にして授業を受けている時がありました。
例えば,こんなことを心の中でつぶやいたことはありませんか?
「あと10分で授業が終わる」
「授業が終わる時間になった」
「まだ15分しかたっていないのか~」
教師になった身からすると,それを生徒にされるとすごく不快感を抱くんですけどね。
僕も高校生の頃,どうしても退屈だったり眠たかったりして,授業が早く終わらないかなぁと思っていた時期がありました。
しかし,単位取得のために,たまたま1コマだけ受けた授業をしてくださった先生との出会いが僕の意識を大きく変えました。
もう10年以上前の話なので,詳しい内容は思い出せないのですが,その先生の数学の授業がとにかくすごく面白かったのです。
それこそ時計のめもりなんか見る暇もないくらい夢中で,終わるのがあっという間に感じられたのです。
その授業の面白さも衝撃的だったのですが,授業の終わりにその先生が放った一言がさらに衝撃的でした。
「今のおまえたちは、この授業で分かったことがこんなにもたくさんある。60分前のおまえたちが持っていなかったものを、今のおまえたちは持っている。これを成長と言うんだ。」
初めて聞いた時はしびれました。
シンプルにかっこいい!って思いました。
確かに,授業を受ける前の自分と比べたら,授業を受けた後の自分はその時分からなかったことが分かるようになっている。
そうか,これが成長か。。。
授業という時間がただ過ぎるのではなく,
その時間を使って僕らは成長しているんだ。
そして,成長に使った時間は,二度と戻ってこないんだ。
時間ではなく,成長をものさしに考えると,いつもの授業が全く違う風景に映ったのです。
それからというもの,いくら退屈な授業でも楽しみながら受けるようになりました。
どうやって授業を受けたら,自分の成長につながるのかを常に考えるようにしたのです。
そうしたら面白いことが起きました。
本当に時計のめもりを気にしなくなり,不思議と早く時間が過ぎていくようになったのです。
「えっ,もう授業終わっちゃった」
そんなことばかりでした。
流れている時間の早さは同じでも,感覚的に速く感じるようになったのです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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