Twitterに,とっておきの話64「ペイフォワード」の原稿をアップしました。
みなさんは,『ペイフォワード』という映画を知っていますか?
映画好きの方なら知っている方も多い名作です。
主人公は,世界中の人が幸せになる方法を小学生の時に思いつきます。
映画では,その主人公の思いついた方法を周りの大人たちが試していき,幸せになっていくという話になっています。
世界中の人が幸せになる方法とは?みなさんは何だと思いますか?
それは,こんな方法です。
まず,ある人がだれか3人が喜ぶようなことをしてあげます。
その後,してもらった3人が,それぞれまた別の3人が喜ぶようなことをしてあげます。
これを繰り返していけば,いつか世界中の人が幸せになるという訳です。
1人の幸せが1人+3人=4人に。
4人の幸せが4人+3人×3人=13人に。
13人の幸せが13人+9人×3人=40人に。
という感じで17回くりかえすと,日本の人口を超え,1億人以上の幸せになります。
そして,21回目で世界の人口を超えます。70億人以上の幸せです。
こう考えると,意外とあっという間ですよね。
もしかしたら,自分の学級から始めて,学校全体,日本全体,世界全体へと幸せを広げていくこともできるかもしれません。
子どもたちにはそんな小さな幸せの集まりが大きな幸せになっていく希望をもってもらいたいです。
一方で,現実はそう簡単にはいかないことも周知の事実です。
このペイフォワードという方法,1つでもあることが欠けたら成り立ちません。
あることとは何だと思いますか?
それは,「ペイフォワードの参加者全員が必ず別の3人に喜ぶことをしてあげること」です。
1人か2人でもダメ,0人は論外。しかも今まで参加していなかった3人を新しく選ぶ。
これを21回繰り返すのは至難の業です。
実際,この映画が放送されてから何十年も経ちますが,未だに世界が平和になったとは言えません。
自分が幸せになることさえ難しくて悩んでいる人間たちです。
世界中の人が幸せになる方法なんてそう簡単には見つかりません。
でも,どんな方法なら少しでも多くの人が幸せになるかな?と考えてみることは大切です。
そういった意図であれば,このとっておきの話は,子どもたちの心に響く話になると思います。
また,このペイフォワードという方法は,先日紹介した『恩送り』の話に通じます。
要は,新しく3人に恩送りを繰り返していく方法なのです。
なので,『恩返しと恩送り』の話をした後に,『ペイフォワード』の話をするようにしています。
まだ映画を観たことのない方は,ぜひご覧ください。
映画の中にも,素材となる名作がいっぱい眠っていますよ。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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