Twitterに,とっておきの話52「未来につながるタイムマシン」の原稿をアップしました。
大学院時代にできた親友の中に,O君という人がいました。
O君は,普段物静かで,人見知り。
何を考えているのかわからないところもあり,独りでポツンといることも多かった人でした。
でも,話しかけてみると面白い人でした。
O君ならではの感性を持っていて,身につけている物もユニークでした。
話を聞けば聞くほど,魅力的な人だと思いました。
そんなO君が,大学院の講義の中で持ってきた素材。
それがこの「未来につながるタイムマシン」です。
素材といっても,プリントに次のような図(当時は手描きの図)が描いてあるだけです。
O君【ねぇ,反省はタイムマシンだと思わない?】
その素材を僕に渡しながら,O君がこんなふうに問いかけてきました。
反省は・・・タイムマシン!?
どういう意味なのか聞いてみると面白かったのです。
人は,過去➡現在➡未来 という時間の流れの中で生きていますよね。
では,過去に思いを巡らす時,どんな感情が出てくるでしょう?
いろんな感情が出てくると思いますが,O君は
後悔と反省の違い
について教えてくれました。
O君【過去と未来だったら,どっちに行きたい?】
僕【未来かな】
O君【僕も未来にいきたい。どうやっていけるか知ってる?】
僕【いけるの!?タイムマシンとか使って?】
O君【そう!みんないける。タイムマシンはみんなもてるんだよ】
僕【どういうこと?】
O君【過去を後悔する人は,過去のままなんだよ。でもね,過去を反省する人は,未来にいけるんだよ。
だって反省は,「次はこうしよう」って未来のことを考えるでしょ?
過去のことを考えていたはずなのに,いつの間にか未来のことを考えている。それが反省。心のタイムマシンなんだよ。
みんながもてるはずなのに,意外と気づいている人は少ないんだよね。】
僕【O君・・・その考えすごすぎる。】
こんな会話のやり取りがありました。
あれから7年が経とうとしていますが,未だに鮮明に思い出す会話です。
学校現場には,反省できる場面がたくさんあります。
子どもたちは日記を書いたり,授業のふりかえりをします。
こうした反省が積み重なっていくと,心のタイムマシンが出来上がっていきます。
過去に留まる後悔よりも,未来につながる反省を。
そして心に,タイムマシンを作ろう。
そんな温かいメッセージが込められたとっておきの話が出来上がりました。
O君,君と出会えて本当に良かった。
君と友達になれて,本当に良かった。
ありがとう。
このように,普段の友達との会話の中にも,びっくりする素材が眠っているものです。
あなたの周りにも,ふと素材となるようなことを口にする人がいるはずです。
そんな意識でいると,何気ない友達との会話もより楽しくなりますよ。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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