2021年2月13日土曜日

とっておきの話52「未来につながるタイムマシン」の裏話

Twitterに,とっておきの話52「未来につながるタイムマシン」の原稿をアップしました。

とっておきの話52「未来につながるタイムマシン」の原稿



大学院時代にできた親友の中に,O君という人がいました。


O君は,普段物静かで,人見知り。

何を考えているのかわからないところもあり,独りでポツンといることも多かった人でした。


でも,話しかけてみると面白い人でした。

O君ならではの感性を持っていて,身につけている物もユニークでした。

話を聞けば聞くほど,魅力的な人だと思いました。


そんなO君が,大学院の講義の中で持ってきた素材。

それがこの「未来につながるタイムマシン」です。


素材といっても,プリントに次のような図(当時は手描きの図)が描いてあるだけです。





O君【ねぇ,反省はタイムマシンだと思わない?】

その素材を僕に渡しながら,O君がこんなふうに問いかけてきました。


反省は・・・タイムマシン!?




どういう意味なのか聞いてみると面白かったのです。



人は,過去➡現在➡未来 という時間の流れの中で生きていますよね。


では,過去に思いを巡らす時,どんな感情が出てくるでしょう?

いろんな感情が出てくると思いますが,O君は

後悔と反省の違い

について教えてくれました。




O君【過去と未来だったら,どっちに行きたい?】


僕【未来かな】


O君【僕も未来にいきたい。どうやっていけるか知ってる?】


僕【いけるの!?タイムマシンとか使って?】


O君【そう!みんないける。タイムマシンはみんなもてるんだよ】


僕【どういうこと?】


O君【過去を後悔する人は,過去のままなんだよ。でもね,過去を反省する人は,未来にいけるんだよ。

だって反省は,「次はこうしよう」って未来のことを考えるでしょ?

過去のことを考えていたはずなのに,いつの間にか未来のことを考えている。それが反省。心のタイムマシンなんだよ。

みんながもてるはずなのに,意外と気づいている人は少ないんだよね。】


僕【O君・・・その考えすごすぎる。】




こんな会話のやり取りがありました。

あれから7年が経とうとしていますが,未だに鮮明に思い出す会話です。



学校現場には,反省できる場面がたくさんあります。

子どもたちは日記を書いたり,授業のふりかえりをします。

こうした反省が積み重なっていくと,心のタイムマシンが出来上がっていきます。


過去に留まる後悔よりも,未来につながる反省を。

そして心に,タイムマシンを作ろう。


そんな温かいメッセージが込められたとっておきの話が出来上がりました。


O君,君と出会えて本当に良かった。

君と友達になれて,本当に良かった。

ありがとう。



このように,普段の友達との会話の中にも,びっくりする素材が眠っているものです。


あなたの周りにも,ふと素材となるようなことを口にする人がいるはずです。

そんな意識でいると,何気ない友達との会話もより楽しくなりますよ。



気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...