Twitterに、とっておきの話480「チャンピオンはゴールじゃない」の原稿をアップしました。
みなさんは、ポケモンにどんな思い出がありますか?
僕らの世代の人たちなら、いや、老若男女問わず誰もがポケモンは知っているのではないでしょうか?
アニメ「ポケットモンスター」の放送は、僕にとっても青春の1つでした。
毎週どんなポケモンが出てくるのか楽しみでした。
そして、サトシとピカチュウの温かいやり取りや熱い気持ちに、夢中になりました。
そんなポケモンが、なんと最終回と言うではありませんか!!!
シリーズは今後も続いていくそうですが、僕たちが見慣れたサトシとピカチュウの旅には幕が降ろされるそうです。
26年間の旅が終わる。
これは何かしら残しておかなければ!!!
サトシとピカチュウへ感謝の気持ちを込めて。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(サトシとピカチュウの画像を提示)
1997年から放送を開始したアニメ「ポケットモンスター」。その主人公であるサトシと相棒のポケモン、ピカチュウが2023年3月24日の放送で26年間の旅を卒業しました。サトシはポケモンワールドチャンピオンシップでついに世界チャンピオンになります。ポケモントレーナーとしてこれほど嬉しいことはありません。そんなサトシは、最終回でライバルのシゲルからこんなことを聞かれます。
(「君はどこまでポケモンマスターに近づけたのかな?」 と提示)
サトシは何と答えたと思いますか?(指名)
その場ですぐに答えず、じっくりと考えた後でサトシは相棒のピカチュウにこう答えます。
(以下の文を読み聞かせる)
あのときどこまでポケモンマスターに近づけたのか聞かれたけど
チャンピオンはゴールじゃない
俺はまだチャレンジャーなんだって思ってる。
もっとたくさんの冒険をしてポケモンに出会う。
毎日起こること全部一つも無駄なことなんかない。
俺世界中全部のポケモンと友達になりたい。
それがきっとポケモンマスターってことなんだ。
ピカチュウいつか俺がポケモンマスターになったとき
そこにいてくれるよな。
みなさんは、なぜピカチュウがライチュウに進化しないまま26年もの間サトシと一緒に旅をし続けたと思いますか?それは、サトシがピカチュウを本当の友達として優しく接し、「進化せずありのままの自分でいたい」というピカチュウの気持ちを大切にし続けたからです。
(チャンピオンよりもチャレンジャー 勝利だけでなく友情 と提示)
チャンピオンよりもチャレンジャー。試合の勝利だけでなく、ポケモンとの友情を大事にしたサトシこそ、真のポケモンマスターになれそうですね。みなさんも、サトシに負けないチャレンジャーになれそうですか?自分だけの勝利だけでなく、友達との友情も大事にできる人になってくださいね。】
いかがでしたか?
実際に最終回のアニメ放送を見せても子どもたちに伝わるものがあると思いますが、語りとして凝縮することで時間をかけずに伝えることができます。
また、最終回の話だけでなく、あえて「ピカチュウがライチュウに進化しない理由」のエピソードも少し織り交ぜてみました。
サトシのセリフから、何がキーワードなのかを探り、子どもたちに伝えたいメッセージを抽出しました。
そこから、
チャンピオンはゴールじゃない
自分はまだチャレンジャーなんだ
世界中全部のポケモンと友達になりたい
等がメッセージ性が高く、キーワードになりやすいと考えました。
結果的に、
チャンピオンよりもチャレンジャー
勝利だけでなく友情
という2つのキーワードを創り、とっておきの話としてまとめる形となりました。
たとえ感動したエピソードでも、そのまま話してしまうと大事な部分が分かりづらく、伝わらない話になってしまいます。
だからこそ、どんなキーワードが浮かんでくるのかを吟味することが大切です。
そして、子どもたちも自分事として考えられるような締めくくりを意識しています。
ちなみに私は、この最終回を観た後、YouTubeで過去回の放送も観ています。
久しぶりに見返しても、ポケモンは面白いですね。
こうしたアニメも、語りの素材になり得ます。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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